リハビリテーション

7.測定・検査・評価の違いを正確に理解しよう!!

2018年12月6日

測定,検査,評価それぞれの言葉の意味を正確に理解していますか?曖昧なまま間違って言葉を使用している人も多くいます.関節可動域は検査なのか測定なのか,それとも評価なのか……解説していきます.

それではいってみましょう!!

測定について

測定=量的

測定とは量的なことを調べることです.体重でも関節可動域でも筋力でも採血によるアルブミンの数値でも,数値を出す段階までは測定です.

検査について

検査=質的

検査は質を調べることです.測定により出た体重や関節可動域や筋力,アルブミンの測定値を基準値の範囲なのか,正常と比べてどうなのかという質を判断するのが検査になります.測定と比較ーすると理解しやすいです.

評価について

評価(assessment)とは,個人にとって価値のある,あるいは必要なセルフケア,仕事,レジャーなどの課題を行うための能力がどのようなレベルにあるのか,その機能状態についての計画された情報収集と解釈,および文書化を指す.
標準作業療法学 専門分野 作業療法評価学

作業療法評価額には上記のように評価を定義しています.その通りといえばその通りなのですが,私はあまりしっくり来ていません.私なりの評価の解釈を紹介します.

評価とは測定,検査などを行い得た情報をもとに統合と解釈,問題点の把握,目標設定,治療プログラム立案,治療効果や終了判定などに繋げるプロセス

のことです.この関節可動域の測定結果は参考可動域と比較すると制限があるという検査結果になるが,この人の生活スタイルにおいては問題のない範囲であったと評価したということになります.

時折測定,検査,評価という言葉を違う意味合いで使っている場合がありますので,気をつけていきましょう.

私個人としては評価は治療以外の全てと理解しています.よくリハビリは評価と治療の繰り返しだと言われます.評価の視点や質を向上させると,特別な手技を使わなくても改善につながる場合が多いです.なので,リハポケでは治療の視点よりも評価のことについての投稿が多くなると思います.

 

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