副業

なぜ副業を禁止する企業が多いのか

2018年11月15日

日本においてほとんどの企業は副業を禁止しています.2.本業と副業と兼業でも述べましたが,法律上の副業の定義があるわけではありません.企業はどのようなものを副業と捉えているのか.これは,これまでの裁判の判例などを見ることで分かってきます.

「疲労等により本業に影響が出る副業」

多くの企業はこのことを危惧している場合が多いです.過去には副業によって本業に支障をきたし,解雇が妥当だと判断されたケースもあったほどです.副業のほとんどは,休日を利用して行われており,しっかり体を休めることができなかったり,ストレス過多になりやすく,本業にまで影響が出てしまう危険性があります.これでは本末転倒です.労働時間を増やして収入UPを狙うのは,賢い方法とは言えないでしょう.

「本業と競合関係にある副業」

本業に対して,ライバル企業で副業を行うということです.これは確かにデリケートな問題です.一見そんなことはないように思えますが,訪問看護ステーションの激戦区で,訪問看護ステーションに2か所していた場合,表向きはライバル企業でなくても,企業戦略や企業秘密などの流出,個人情報の流出などが危惧されます.個人情報の管理に厳しい医療業界ですが,あいまいなところも多いのが現状です.いつの間にか自分がライバル企業間での危険な存在にならないよう,副業の種類や場所の選択は注意しましょう.

「業務内容が本業の企業の信頼を失墜させるような副業」

副業の内容が法律に反する内容(オレオレ詐欺等)であったり,反社会勢力とのつながりを持つような業務である場合のことを指します.これらは考えるまでもなく問題外です.副業であっても本業であってもダメなものはダメです.

また,SNSなどで会社の悪口を言いまくることも,会社の信頼の失墜につながります.私は仕事をするにあたり,3つの自信を持つように習いました.それは,自分への自信,商品への自信,会社への自信です.私は飲み会やSNSで会社や上司,業務内容への不満ばかりを言う人が好きではありません.まずは目の前の仕事,自分の勤める会社を好きになるべきです.飲み会の場でも「もっとこんなことしてみようぜ」「こんな勉強がしてみたい」など前向きな内容を話すと,明日からの業務にもいい影響が出そうではないですか?

話がそれてしまいましたが,企業は副業そのものというよりも,本業への影響を危惧し副業を禁止している場合が多いようです.裏を返せば,本業に迷惑が掛からない限り,法的には問題ないとされています.

しかし,副業が本業以上に収入があることがバレると,本業側はいい気はしないでしょう.副業のことはあまり大っぴらに話さないことが賢明と思われます.

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